箱庭菜園とは?

あおねこの畑は京都から始まりました。周りをブロック塀に囲まれた条件の悪い裏庭をえっこらと耕して自然菜園としたのです。まるで箱の中にあるお庭の菜園ということで、箱庭菜園と名付けました。

それともうひとつ、箱庭菜園には大事な意味を持たせています。心理学者の河合隼雄が京都から広めた箱庭療法とも通じるものがあると思っています。限られた畑に多様な野菜を配置して育てることで心の底から癒される感覚があります。難しいことは何一つありません。うまく育たなくたっていい、とにかく畑を楽しみましょう。

普通の畑とは何が違うの?

左の写真を見れば一目瞭然ですね。奥に写っている緑の区画が箱庭菜園です。普通の畑は土が裸で耕されていて、たくさんの肥料が与えられ、ひとつの作物だけがずらっと並んでいます。効率が良くてたくさんの収穫があるので、それはそれでいいのです。

箱庭菜園では、基本的に自然農のあり方を参考にしています。耕さない、余分なものは持ち込まない、草や虫を敵にしないなど、できるだけ自然のサイクルの中で野菜が育つのを見つめます。でも、あおねこの畑では、必要があれば耕すし、コッコたちの糞を利用することもあります。なんとか農法とかにとらわれず、心地よいと思えるやり方だったら何でもいいと思っています。